風工学シンポジウム論文集
第21回 風工学シンポジウム論文集
セッションID: 47
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等辺山形鋼部材の風力特性及び応答特性について
*鶴見 俊雄大熊 武司島岡 俊輔片桐 純治丸川 比佐夫
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抄録

等辺山形鋼部材の風力特性及び風応答特性を把握するために,2次元模型を用いた風洞実験により,乱れ強さ約5%の一様乱流中における等辺山形鋼部材の層風力を求め,部材の応答計算を行った.風直交方向変動層風力のパワースペクトル密度には,変動風力係数の大きな値が示された風向において,渦に起因する卓越したピークが見られる.Den Hartogの判別式AFは,風向90°付近及び135°付近で負値が示された.スペクトル・モーダル法により求めた強制振動解の一般化変位の最大値は,減衰定数0.5%,風速20m/s以下の場合,風向150~180°付近で大きく,最大変位は放出渦に起因して生じている.一般化変位の最大値は風速11m/s付近において1次に比べて2次が大きくなる.Newmark - β法によるギャロッピングの時刻歴応答解析結果は,減衰定数0.5%の場合,風速10m/s付近からギャロッピングが発生し,ギャロッピングによる振幅は強制振動解による振幅に比して大きな値が示された.

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