主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 103-
本研究は、二乗トルク制御負荷および一定負荷のゲインに設定される参照空気密度からの空気密度のずれが風車の運転特性の及ぼす影響を調べた。トルク係数の一階微係数をパラメータとする微分方程式を導いた。系が定常であるとして、その方程式の解を得て、最適周速比に対する運転周速比の相対変化および絶対変化を定式化した。影響により生じる運転周速比の相対変化は、対象の風車の特性によらず一致する。二乗トルク制御の場合、空気密度の変化が小さい場合には、運転周速比の変化の大きさはそれの3分の1程度であった。一方、一定負荷制御の場合は運転周速比の変化の大きさがそれを引き起こす空気密度変化の大きさと同程度であった。