風工学シンポジウム論文集
第23回 風工学シンポジウム論文集
会議情報

小型風車における空気密度変化に起因する運転周速比変化の定量化に関する基礎検討
*鈴木 博貴長谷川 豊牛島 達夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 103-

詳細
抄録

本研究は、二乗トルク制御負荷および一定負荷のゲインに設定される参照空気密度からの空気密度のずれが風車の運転特性の及ぼす影響を調べた。トルク係数の一階微係数をパラメータとする微分方程式を導いた。系が定常であるとして、その方程式の解を得て、最適周速比に対する運転周速比の相対変化および絶対変化を定式化した。影響により生じる運転周速比の相対変化は、対象の風車の特性によらず一致する。二乗トルク制御の場合、空気密度の変化が小さい場合には、運転周速比の変化の大きさはそれの3分の1程度であった。一方、一定負荷制御の場合は運転周速比の変化の大きさがそれを引き起こす空気密度変化の大きさと同程度であった。

著者関連情報
© 2014  風工学シンポジウム運営委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top