主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 25-
本研究は都市域内の汚染物質濃度に対する大気安定度の影響を一般化し、中立大気状態のみの風洞実験やCFD解析から、非中立大気状態での汚染物質濃度の予測を可能にすることを目的とした。そこで異なる大気安定度に変化させた風洞実験とCFD解析により大気安定度が都市域内の大気汚染物質濃度に及ぼす影響を調査した。風洞実験とCFD解析では同様の傾向が見られた。中立時と非中立時の無次元濃度の比はバルクリチャードソン数に比例し、測定点に依存せず)、ほぼ一定であることが明らかとなった。したがって、この比をバルクリチャードソン数のみの関数として表すことができるという見込みを得た。