主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 55-
近年、境界層中の大気安定度を考慮したLES解析も実施されるようになり始め、風速だけでなく温度や濃度等のスカラー変動を考慮した流入変動風の生成が重要な課題となっている。筆者等は既報において、Xie and Castroにより提案されたReynolds stressのコレスキー分解より人工的な変動風を生成する手法を拡張し、スカラー変動を考慮した変動風を生成する手法を開発した。本研究では、この手法を用いて、屋外都市模型COSMO siteで温熱環境と乱流統計量の同時計測を行った結果を対象に不安定境界層中の建物周辺のLES解析を実施することを念頭に、温度変動を含む流入変動を作成したのでその結果を報告する。