風工学シンポジウム論文集
第25回風工学シンポジウム論文集
セッションID: 18
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津軽海峡フェリーの観測データを用いた洋上風況の調査
*本田 明弘
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抄録

近年,洋上風力発電に関しては発電コストの低減に伴い,特に欧州において実用化段階にあり,各種の設備投資も進行中である。 特に大規模な洋上ウィンドファームの開発において,その風況の評価はプロジェクトの採算性を大きく左右するため,洋上において風況観測が行われる場合が多い。 日本においては,昨年NEDOが公開した ‘NeoWins’などの風況マップが用いられる場合が多いが,洋上での風況観測は限られる。特に予期の計画段階においては,洋上での風況観測は観測塔を設置する費用が膨大となり,簡便な観測方法が望まれる。著者は,風況に優れているとされる,北海道と本州の間における津軽海峡において,定期的に運航されるフェリーでの観測データを用い,航路における洋上風況の推定を試みた。 なお,本検討は環境省「風力発電等に係るゾーニング導入可能性検討モデル事業」にて実施中のものであり,今年度いっぱいの計測予定のうち,冬季の半年分のデータを取りまとめたものである。

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