主催: 日本風工学会
共催: 日本建築学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会
会議名: 第25回風工学シンポジウム
開催地: 東京,東京工業大学 大岡山キャンパス
開催日: 2018/12/03 - 2018/12/05
ドップラーライダの計測精度に関する研究はこれまでに多く報告されている。しかしながら,同時観測により計測精度を検討した例は少なく,特に、複雑地形を対象とした検討事例はほとんどない。本研究では、複雑地形上で3種類の異なる機種のドップラーライダによる同時観測を実施し、計測精度の機種による違いについて検討した。その結果、ドップラーライダにより観測した上層風はレーザー発射角などの条件が同等であれば複雑地形上でも同じ結果になることがわかった。一方、レーザー発射角の条件が同等でない場合には,風向や観測高さにより異なる計測結果となることがわかった。周辺地形が観測点周辺の気流に与える影響を検討するために数値モデルにより予測した。周辺地形の影響で風速の変化が大きくなる場合に,ドップラーライダの計測結果が機種により異なる結果となることを示した。