抄録
近年の歯科疾病構造の変化や高齢社会の進展に対応して,歯科学も「歯」から「口腔」へ,さらには「全身」へとその視点を広げる必要が生じてきた.欧米では口腔疾患全体を診療するOral medicineは1つの分野として確立され, 認知されている.しかしながら,Oral medicineに相当する「口腔内科」と言う言葉は,日本においては十分に認知されていない.われわれの施設では,口腔内科の項目を学部学生の臨床実習に取り入れ,臨床実習終了時に歯学科6 年生を対象として質問紙調査を行い,実習における口腔内科の理解度などを検討した.86%の臨床実習生が口腔内 科のイメージを理解し,99%の臨床実習生が将来口腔内科は必要と感じていた.