九州歯科学会雑誌
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歯槽骨吸収の原因特定に歯科用コーンビームCTが有効であった一症例
岩谷 浩史臼井 通彦中島 啓介
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2017 年 71 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
53歳の女性が,咬合時の左下臼歯部違和感を主訴として歯科医院に来院した.垂直打診により下顎左側第一小臼歯は違和感を訴え,電気歯髄診断により失活歯と診断された.デンタルエックス線写真では同歯の歯根遠心部にびまん性の骨吸収像が認められた.さらに,歯科用コーンビームCTにより,主根管の歯根長1/2辺りから遠心の骨吸収像へ伸びる太い側枝の存在が明らかとなった.通法に従い感染根管治療を行い,根管内に水酸化カルシウム製剤を注入した.3ヶ月経過後,ガッタパーチャポイントと根管充填用シーラーで根管充填を行った.根管充填1年後では初診時に認められた骨吸収像は認められず,予後良好と判断された.歯根側方に認められる骨吸収像の原因は複数考えられるため,適切な治療を行うためにも歯科用コーンビームCTを活用して確定診断を行うことが重要であると考えられた.
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