水稲育苗箱に高密度に播種し,育成した苗(密苗という)から小さく掻き取りができる田植機(密苗仕様田植機という)の植え付け精度について,密苗と乳苗および稚苗で比較検討した。移植時の密苗は草丈が長く茎が細い苗姿で,苗マット強度が高いことが確認された。密苗仕様田植機は,横送り回数と苗縦取り量の調整により,密苗,乳苗および稚苗を1株当たり4本程度で植え付けることができ,育苗培土を使用する密苗および稚苗では1株当たり掻き取り本数が2~6本の比率は74 %~87 %であった。苗ブロックの小さくなる播種密度の高い密苗やロックウールマット使用の乳苗では,苗ブロックが軽いことから欠株の発生が5 %を超える場合があった。