抄録
Computer-Aided Design/Computer-Aided Manufacturing(CAD/CAM)用コンポジットレジンにおける微細構造と,硬さと弾性係数の関係性について述べた.CAD/CAM用コンポジットレジンは,混合形態から2種類に大 別できる.ひとつは,無機質フィラーがレジンマトリックスに分散した“海島構造”である.もうひとつは,セラミッ クスとレジンが共にマトリックスを形成する“共連続構造”である.CAD/CAM用コンポジットレジンの硬さと弾性係数は,海島構造と共連続構造で大きく異なり,共連続構造をもつCAD/CAM用コンポジットレジンが大きな値をも つ.特に,ナノスケールで有機-無機複合化された共連続構造は,ヒトエナメル質に近い性質を示す.将来展望として, 生体模倣によって獲得できる機能性と次世代歯冠修復材料について述べた.