2004 年 3 巻 1 号 p. 3-6
磁場の周波数特性の違いによる生体影響の相違を明らかにするために、地磁気の10倍程度の強さの極低周波磁場 (25、50、100Hz) と直流磁場をマウスの全身に曝露して皮膚細動脈血管運動に対する刺激反応を生体顕微鏡下で観察した。その結果、磁場の周波数特性の相違によって血管運動刺激反応の発現に違いが認められた。50Hz極低周波磁場と直流磁場では明確な抑制反応が認められ、25Hz極低周波磁場では抑制反応が認められなかった。100Hz極低周波磁場の抑制反応は軽微であった。