日本健康学会誌
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原著
Loneliness and its associated Factors in Community-living Elderly People who Use Day Care Services
Akira NARUSAWAYumiko SAKATAYuriko TAKATA
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2017 年 83 巻 5 号 p. 139-148

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抄録

本研究は,通所介護サービスを利用している高齢者を対象に,孤独感の実態と孤独感に関連する要因を明らかにすることを目的とした.通所介護サービスを利用している高齢者に対して,質問紙を用いた聞き取り調査を実施した.孤独感と各要因の独立性を検討するためにχ2検定を行い,有意性の確認された項目を独立変数,孤独感の有無を従属変数とする多重ロジスティック回帰分析を行った.

調査対象者は,通所介護サービスを利用している地域在住高齢者200名であり,男性53名(26.5%),女性147名(73.5%)であった.孤独感尺度得点の平均は38.44±9.43点であった.χ2検定の結果,「孤独感あり群」では,社会参加していない(p=0.010),集合住宅に住んでいる(p=0.036),趣味がない(p=0.037)高齢者が有意に多かった.また,多重ロジスティック回帰分析の結果,社会参加(オッズ比0.148,95%CI;0.03-0.66,p=0.012),住宅形態(オッズ比0.464,95%CI;0.23-0.94,p=0.033)が孤独感に有意な関連があった.

以上のことから,社会参加や趣味の有無,住宅形態が高齢者の孤独感に関連することが明らかになり,通所介護サービスを利用している地域在住高齢者の孤独感を把握する上で重要である.

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© 2017 日本健康学会
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