大学入試研究ジャーナル
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入試方式の分割(前期日程)が及ぼす影響についての考察
船橋 伸一
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2018 年 28 巻 p. 233-237

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抄録

平成29年度の富山大学工学部入試において,出題科目ではなく配点を変更することによって,より優秀な学生を集めることを試みた。これまでの試験科目は変えることなく,前期日程にこれまでの入試方式に加え,2次試験重視のbという配点の異なる新たな区分を設けた。その結果,志願者数が過去9年間の平均799.3人から1636人と2倍以上になった。そして名古屋試験会場における志願者が,過去9年間の平均282.3人から785人と2.8倍に増加した。さしあたって志願者の増加をはかることにおいては,平成29年度の結果を見る限り,当初想定した目的を果たすことができたと思われる。

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