日本健康学会誌
Online ISSN : 2432-6720
Print ISSN : 2432-6712
ISSN-L : 2432-6712
原著
Health literacy in people living with Parkinson’s disease in relation to self-management and health-related quality of life
Keisuke KAWAMURATaisuke TOGARI
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 91 巻 5 号 p. 169-181

詳細
抄録

【目的】日本におけるパーキンソン病(PD)患者のヘスリテラシーを調査し,その実態を明らかにする.さらにPD患者のヘルスリテラシーがセルフマネジメントと健康関連Quality of life(HRQOL)にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とする.

【方法】PD患者を対象に自記式質問紙法を用いて横断研究を実施した.回収した203部のうち,182部を分析対象とした.調査項目は人口統計学的情報に加え,functional, communicative and critical health literacy,セルフマネジメント関連因子,HRQOLとしてParkinson’s disease questionnaire-8(PDQ-8)を測定した.

【結果】基本属性の平均(SD)は年齢71.95(8.45),罹病期間11.17(8.33),男性42.9%,女性57.1%であった.ヘルスリテラシーの平均(SD)は機能的ヘルスリテラシー2.76(.68),相互作用ヘルスリテラシー3.05(.60),批判的ヘルスリテラシー2.71(.68)であった.セルフマネジメントを従属変数とした重回帰分析の結果,機能的ヘルスリテラシーのみが症状のセルフマネジメント(β=.24, p=.006),社会生活のセルフマネジメント(β=.23, p=.005)と関連を認めた.PDQ-8SIとも機能的ヘルスリテラシーのみがセルフマネジメントスキルの影響を除いても関連を認めた(β=-.19, p=.013).

【結論】機能的ヘルスリテラシーはPD患者のHRQOLに影響を与える可能性があり,ヘルスリテラシーのレベルを考慮したアプローチが必要である.

著者関連情報
© 日本健康学会
前の記事 次の記事
feedback
Top