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日本健康教育学会誌
Vol. 24 (2016) No. 2 p. 91-99

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.24.91

短報

目的:1年間に何kgの体重増加で生活習慣病にかかりやすくなると考えるか(主観的体重増加量)を調査し,体重増加への意識が高い者の特徴を調べるため,増加量の違いによる属性や体重管理行動を比較すること.
方法:2014年5月,横断的なweb調査を実施し,属性,主観的体重増加量,体重管理行動をたずねた.解析対象者は,東京都在住の成人男女800名(男性400名,女性400名)であった.主観的体重増加量の分布を示した後,三分位で3群に分け,属性,体重管理行動を比較した.解析は男女別に行い,χ2 検定,多変量ロジスティック回帰分析を用いた.
結果:主観的体重増加量に対し,291名(36.4%;男性144名,女性147名)が 5.0 kgと回答した.低群は 4.9 kg以下と回答した231名(28.9%;男性116名,女性115名),中群は 5.0 kg以上 5.4 kg以下と回答した295名(36.9%;男性146名,女性149名),高群は 5.5 kg以上と回答した274名(34.3%;男性138名,女性136名)であった.男性の低群は,最終学歴が大学・大学院の者が91名(78.4%)であり,他の2群よりも高学歴の者が多かった(p=0.002).女性の低群は,50歳代の者が45名(39.1%),既婚者が61名(53.0%)であり,年代が高い者,既婚者が多かった(年代:p<0.001,婚姻状況:p=0.025).
結論:対象者の約4割が,1年間に5.0 kgの体重増加で生活習慣病にかかりやすくなると考えていた.また,4.9 kg以下の体重増加でも生活習慣病にかかりやすくなると考える者は,男性では学歴が高い者,女性では年齢が高い者,既婚者が多かった.

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