2024 年 32 巻 1 号 p. 41-46
健康教育・ヘルスプロモーション領域においても活用が可能と考えられるプログラム評価の研究方法論を,Evidence-Based Practice(EBP)プログラムの形成・発展に資する形成的評価の観点から概説した.健康課題解決に対するEBPプログラム等「効果モデル」を生成することについて,各分野での一定の実績がある.これまで健康課題解決のために数多くの有効な健康行動理論を生成して来た「健康教育」においては,健康問題の特性に応じて複数の理論を有機的に結びつけ,より強い影響や効果をもたらすEBPプログラムを,プログラム評価(形成的評価)の方法論を用いて数多く生み出すことが期待される.