日本健康医学会雑誌
Online ISSN : 2423-9828
Print ISSN : 1343-0025
論説
QOL座標理論の基礎と展開,新しいQOD概念へ
野尻 雅美
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2019 年 28 巻 2 号 p. 98-106

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抄録

私は本論文で,抽象的で難解な概念であるQOLを座標化しました。これがQOL座標です。これによりQOLは視覚化され,論理的に理解ができ,万人に共有が可能となりました。座標化の展開は,QOLプロモーションから,ケア論,看護論,人間研究,エイジング曲線などに徐々に広げてゆき,近時は老年的超越にまで広げました。またこれまでに誰もが触れていない「あの世」についても試み,さらに新しいQODの概念にも言及しました。

2005年に「QOL座標論」として提示した一枚の平面図が,このように多面的に利活用されるようになり,2016年からは「QOL座標理論」として世に問いました。本論文はその論点をまとめ,考察したものです。

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