認知症の行動・心理症状を緩和する技法を教育する目的で開発された「高齢者の視点を重視した認知症患者への対応」教育プログラムを導入した急性期病院看護師を対象にプログラムの実践状況を調査した。首都圏の急性期病院の一般病棟に勤務する看護師200名にプログラムを収録したDVDを配布し,配布13日後に質問紙により実施状況を調査した。回答を寄せた25名中で研究参加に同意した10名は全員がDVDを視聴し,プログラムに示された看護を実践していた。回答数は少ないが,業務多忙など実施に負の影響を及ぼしうる状況下であってもプログラムに示された看護を全員が実施していたことから,このプログラムを臨床場面に導入する意義は高いと考える。