機械学會論文集
Online ISSN : 2185-1123
ISSN-L : 2185-1123
水平層流の安定性に就て
一場 久美
著者情報
ジャーナル フリー

1937 年 3 巻 13 号 p. 329-334

詳細
抄録

流体が水平面を同一方向に流れ、下方の物体に接した部分の温度が低く、上方に行くに従て高くなる時、即ち密度が上方に行くにつれて減少する時には或る程度まで乱れることなく層流をなすことは既に幾多の人々に依て指摘せられてゐる。この理論的説明にはエネルギ的考察による論文もあるが、本文に於ては流体力学の基礎方程式を用ひ、小振動の方法に依て、攪乱方程式を導き、その方程式の固有値問題として論ぜんとするにある。流体の運動を解析的に研究するには常に困難を伴ふものであるから、以下問題を二次元とし、且不圧縮性を仮定する。

著者関連情報
© 社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top