日本機械学会論文集 A編
Online ISSN : 1884-8338
Print ISSN : 0387-5008
S15C低温焼入れ材及び焼なまし材の微視的疲労き裂の挙動に及ぼす運転休止の影響
西谷 弘信田中 哲志
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 49 巻 439 号 p. 270-277

詳細
抄録

S15C低温焼入れ材とS15C焼なまし材の平滑試験片を用いて,休止効果に関する回転曲げ疲労実験を行い,その疲労過程の連続観察をレプリカ法によって行った.得られた主な結果は,(1)運転休止効果は,休止時のき裂が短い方が顕著である.(2)時効能が大きい材料の方が,休止効果は大きくなる.(3)休止効果がある場合も,破断の起点は休止前に発生していた微視的き裂である.

著者関連情報
© 社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top