日本機械学会論文集 A編
Online ISSN : 1884-8338
Print ISSN : 0387-5008
二軸引張り変形を受ける金属板の成形限界ひずみについて
守時 一西村 信三
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1984 年 50 巻 451 号 p. 432-439

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抄録

不安定時の挙動を応力速度とひずみ速度との間の関係で表し,構成式にこれらの条件を課すことにより成形性を論じた.不安定発生時におけるくびれ帯内の応力速度ベクトルは周辺領域の剛性化に伴い,不安定時の応力状態などに依存したある方向を採ることを想定した.解析値は二,三のひずみ経路で実験値とのよい一致を示した.全ひずみ論による成形限界はS-R法による結果と張出し変形領域において全く一致した.

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© 社団法人日本機械学会
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