1979 年 45 巻 397 号 p. 1278-1287
第1報の拡張された運動量積分法を入口速度分布が一様な場合の多孔質円管内の助走区間領域の流れに適用した結果、つぎのような結論が得られた。(I)本理論により求められた管内の速度分布、圧力変化、壁面せん断応力はHornbeckらの数値解とほぼ一致する。(ii)しみ出し速度が大きい場合、下流で圧力が上昇し壁面せん断応力は小さくなる。(iii)しみ込み速度が大きくなるにつれて多孔質管内の助走区間は短くなる。(iv)本理論によると精度の良い解析解が容易に求められる。