1980 年 46 巻 411 号 p. 2096-2103
平行壁中に置かれた任意形状の網又はスクリーンを通過した流れを解析した.流れは,定常二次元,非粘性流れとして取扱われた.この種の問題はElderやTaylorによって行われているが,本報はElderの理論をより理論的にし,高次のオーダまで発達させ得る理論を構築しようとしたものである.網の最大傾き量に関しての漸近展開法を用いて解析し,数値計算は一次のオーダのみを行った.本理論結果をElderらの実験結果と比較したところ,よく一致することがわかった.