日本機械学会論文集 B編
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沸騰流下液膜の限界熱流と液志滴発生率
植田 辰洋井上 満永留 世一
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1981 年 47 巻 419 号 p. 1341-1348

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抄録

加熱管外表面を流下する沸騰液膜の限界熱流束と液滴発生率を測定した. 加熱部下端に生ずる限界熱流束状態には, 出口液膜流量に応じて3領域-(1)液膜流量が最小ぬれ膜流量以下となりドライパッチを生ずる領域, (2)沸騰液膜の偏流によりドライパッチを生ずる領域, (3)発生蒸気により液膜主流部が加熱面からはく離をはじめる領域-が存在することを示し, (2), (3)に対する整理式を導いた. また, 液滴発生率と蒸発率の関係を求めた.

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