日本機械学会論文集 C編
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Print ISSN : 0387-5024
車輪のスキールノイズに関する基礎的研究 : 第2報,特定の周波数のスキールノイズが発生する機構について
中井 幹雄千葉 喜一横井 雅之
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1983 年 49 巻 442 号 p. 1001-1010

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抄録

車輪とレールを円板と鋼棒におきかえた基礎実験から、細い鋼棒ほど高次モード、太い鋼棒では低次モードのスキールが発生することがわかった。鋼棒の振動を考慮した摩擦振動方程式を平均法により解析した結果、鋼棒の振動は円板の各モードの初期値に影響する。表面あらさを考慮したスキール発生前の振動解析から、接触周波数に近く、表面あらさによる入力レベルの高い円板の軸方向モードのスキールが発生することが明らかとなった。

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