都市研究 : 近畿都市学会学術雑誌
Online ISSN : 2760-0602
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自動運転システムによる公共交通サービスの導入傾向に関する基礎的研究
定常運行段階に着眼して
小菅 謙次
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 21 巻 p. 83-100

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抄録
バス交通を取り巻く環境は、モータリゼーション、人口減少や少子高齢化を背景に路線の縮退が進み、さらにバスドライバーの高齢化や担い手不足が加わり一層厳しさを増している。このような状況に対応すべく、新たな交通システムの一つとして自動運転システムによる公共交通サービスへの期待が高まり、全国各地では実証実験等の取組が進む。2023 年4月の改正道路交通法施行にともない自動運転レベル4による定常運行事例も出現しているが、国が掲げる実現目標の到達には至っていない。そこで本研究では、全国の自動運転サービス事例のうち社会実装に移行するための準備段階ともいえる定常運行段階に着眼し、鉄道駅勢圏内外で区分した4つの都市構造により各事例を整理したうえで導入傾向を分析した。その結果、鉄道駅勢圏外の市街地・住宅団地や中山間地域、そして鉄道駅勢圏でも高齢化率が高い地域では、高齢者等の交通弱者を対象に日常生活で必要となる医療施設や商業施設等を立ち寄り先とする傾向がみられた。また鉄道駅勢圏では、鉄道駅結節によって利便性を高め、観光客等の来訪者を対象に運行する傾向がみられた。
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© 2025 本論文著者
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