主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
当研究室ではこれまでにカルバゾール発色団の二量化に伴う物性を系統的に解明するために,カルバゾロファン骨格を利用してきた。今回,カルバゾロファンに超分子機能を付与するため,水素結合能力を有する尿素部位を導入することにした。過去に報告した[3.3](3,9)カルバゾロファン-シアンアミド体合成時の生成物を注意深く分離したところ,ごく少量ではあるが尿素誘導体(1)が生成していることがわかった。また,カルバゾール-ブロモ体,あるいはジカルバゾリルプロパン-ブロモ体と1,1-ジメチル尿素との反応についても検討した。