主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ポルフィリン類は様々な光化学的特徴を持つことから多くの類縁体が合成され、光化学的性質の制御と物性の向上に関する検討が多くの研究者によって行われてきた。講演者は、ポルフィリンのメソ位の炭素原子を二つ窒素原子で置換した一連の5,15-ジアザポルフィリンを合成し、その構造および物性を明らかにしてきた。今回5,15-ジアザポルフィリンの周辺の様々な位置に芳香族環を置換した化合物群の合成に成功したので、合成方法およびそれらの物性について報告する。0から6個までの芳香族環を導入することにより、系統的に5,15-ジアザポルフィリンの吸収帯を制御することが可能になり、溶解性の向上によって新たな金属錯体の合成にも成功したので合わせて報告する。