主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ポルフィンはポルフィリンの母骨格であるにもかかわらず、その合成の困難さ故、あまり詳細な性質が明らかにされていない。特に結晶構造に関しては、精度の低いデータが数例報告されているに過ぎない。本研究では、ポルフィン、及び対応する金属錯体を系統的に合成を行い、それらの結晶構造を明らかにしたので報告を行う。分子一つ一つの構造については、その分子構造から期待される結合長や角度を有するものの、それらの固体中における充填様式は極めて特異的である。講演では分子の充填様式を支配する因子を考察し、この物質群の結晶工学の可能性について議論を行う。