主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
最近我々は,基本骨格が硫黄と窒素原子のみから構成され,求核性を持った窒素を両末端に有するndsdsd (Ph2S(=N-(Ph2)S≡N)2) 配位子を合成し,これまでにCo(II), Ni(II), Cu(II)のndsdsd錯体の合成に成功し,それらの構造についても明らかにしている。今回,ndsdsdを配位子とした種々の新規パラジウム錯体の合成を行い,得られた錯体の発光特性を調べたところ,[Pd(ndsdsd)2]Cl2錯体が固体状態において室温で発光(645nm)することが分かったので報告する。