主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
最近、分子間の非共有結合による自己集合により固体表面に形成される2次元分子ネットワークに関する研究が精力的に行われている。しかしながら、得られる構造は脆弱であり、より強固なネットワークの構築が興味の対象となっている。そこで、我々は共有結合により結ばれた強固なネットワークの構築を目指して、外部刺激により分子間の架橋が可能なジアセチレンを含む側鎖により置換されたデヒドロベンゾ[12]アヌレンを設計・合成し、その固液界面における分子ネットワークを走査型トンネル顕微鏡 (STM) により明らかにした。さらに、分子間架橋反応について光、熱、反応剤の添加により検討したので報告する。