主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ピロール環3つがメチン炭素架橋を介して縮合したサブポルフィリンは14π系の芳香環を有しながらもボウル型に曲がった共役面を持つ化合物である。サブポルフィリンのメゾ位に種々のアリール置換基を導入し、その構造及び物性を調べた。サブポルフィリンはメゾ位周りの立体的な混み合いが小さく、メゾ-アリール基がサブポルフィリン面との二面角を小さく保てることから、そのπ共役系を介した相互作用が大きい。この性質を利用して、メゾ位に様々なπ共役分子を導入することでサブポルフィリンの吸収波長、蛍光量子収率などを広い範囲で制御することに成功した。