主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
3級アンモニウム塩を軸成分上に有するクラウンエーテル型ロタキサンは、アンモニウム塩の中和と生成するアミンの再プロトン化により輪成分の局在位置を可逆的に制御できることから、pH応答性の分子素子としての応用が期待できる。今回、2級アンモニウム塩型ロタキサンと、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを反応させると還元的アルキル化が進行し、窒素上にエチル基が導入された3級アミン型ロタキサンが高収率で得られることを見出した。他のアルキル基の導入およびこれらの新規3級アミン型ロタキサン及びその3級アンモニウム塩型ロタキサンの溶液中における構造についても検討した結果について報告する。