主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ポルフィリンをカリックス[4]アレーンでキャップしたホスト分子を合成した。このホスト分子は金属ポルフィリンの配位結合、およびカリックスアレーンのCH-π相互作用、van der Waals相互作用などを駆動力に、ポルフィリンとカリックスアレーンから形成される空孔内にゲスト分子としてピリジンを包接した。一方パラ置換ピリジンは,パラ位の立体障害のため空孔内に包接されないだけでなく、カッリクスアレンで覆われていない側からも配位しないことが明らかとなった。このホスト分子は、ピリジンに対してパラ位の置換基の違いを厳密に認識する配位部位を提供することが明らかになった。