基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
第19回基礎有機化学討論会(第38回構造有機化学討論会・第58回有機反応化学討論会)
セッションID: 1P099
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ポスター発表
芳香族層状ウレアのらせん構造と吸着単分子膜創製への試み
*工藤 まゆみ佐藤 香織花島 貴幸片桐  幸輔東屋 功近藤 敏啓影近 弘之棚谷 綾
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抄録

当研究室では、芳香族ウレア類がウレア基窒素のN,N'-ジメチル化によって、その立体構造がtransからcisへと転換することを見出している。この立体特性を利用して、複数のベンゼン環をcis型ウレアで連結すると、分子内芳香環多層構造を構築することができる。また、このとき、ベンゼン環をメタ位で連結すると、すべての軸不斉が一方にそろったらせん状の構造となる。 本研究は、5段ウレアにおけるらせん構造の動的立体挙動について、UV及びCDスペクトルを用いて解析し、ウレア基窒素上にS配置の不斉炭素を含むTEG基をもつ5段ウレアがall-Rのらせん構造を有していると結論した。更に、その電気的物性の解明を目指し、末端にチオール基を導入した2段及び3段ウレアを金基板上に並べ、吸着単分子膜の作製を行った。

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© 2008 第19回基礎有機化学討論会 組織委員会
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