シロール部位を有する新規ヘリセン類の合成とその物性

大山 裕美; 中野 幸司; 野崎 京子

doi:10.11494/kisoyuki.2011.0.258.0

第22回基礎有機化学討論会（第41回構造有機化学討論会・第61回有機反応化学討論会）

セッションID: 1P140

DOI https://doi.org/10.11494/kisoyuki.2011.0.258.0

会議情報

ポスター発表（１日目）

シロール部位を有する新規ヘリセン類の合成とその物性

*大山裕美, 中野幸司, 野崎京子

著者情報

キーワード: ヘリセン, シロール, 蛍光

会議録・要旨集フリー

詳細

抄録

ねじれたπ共役系を有するヘリセンは，そのキラリティに由来する非線形光学効果や円偏光発光などの高度な光機能を実現できると期待されている．今回われわれは，シロールとベンゼン環が縮環したシラヘリセンの合成に初めて成功した．得られたシラヘリセンは，溶液中，固体中ともに強い青色発光を示した [極大発光波長 = 432 nm (溶液), 432 nm (固体)；蛍光量子収率 = 23% (溶液), 17% (固体)]. これらの蛍光量子収率は既報のヘリセンの中で最も高いものである．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）