主催: 第37回構造有機化学討論会実行委員会
共催: 日本化学会, 日本化学会北海道支部, 北海道大学 グローバルCOE(化学), 「触媒が先導する物質科学イノベーション」, 有機合成化学協会(協賛)
p. 149
本研究室では以前より,アズレン類の特異的な化学反応挙動ならびに機能性材料化学への応用について詳細に検討している.今回我々は,4-アミノベンズアルデヒドおよびピロール-2,5-ジカルバルデヒドを,それぞれメタノール中六フッ化リン酸存在下でグアイアズレンと縮合反応させたところ,(4-アミノフェニル)(3-グアイアズレニル)メチリウム六フッ化リン酸および2,5-ピロリレンビス(3-グアイアズレニルメチリウム)ビス六フッ化リン酸が高効率的に得られた.得られた生成物の各種スペクトル,化学的および電気化学的特性について詳細に検討したところ,2,3の興味深い知見が得られたので,それらについて報告する.