基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
第37回構造有機化学討論会
セッションID: 2C-11
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口頭発表
多環式芳香族炭化水素から発するカルボカチオン-ベンゾ[a]アントラセンに対する置換基効果
Laali Kenneth K.Arrica Maria A.*岡崎 隆男
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抄録

多環式芳香族炭化水素の発がん機構において、カルボカチオンは重要な中間体である。これまで、超強酸を用いて、多環式芳香族炭化水素からカルボカチオンを発生させ、中間体カルボカチオンの電子構造を低温で直接NMR観測を行うことによって調べてきた。今回、置換位置の異なる17種類のアルキルベンゾ[a]アントラセンについて実験を行い、アルキル置換基の効果について検討した。その結果、7位あるいは12位の芳香族炭素でプロトン化し、置換基の位置によってその比率が変化することがわかった。さらに、DFT計算によって、熱力学的な安定性を調べ、観測されたカルボカチオンとの比較検討をおこなった。

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© 2007 第37回構造有機化学討論会 事務局
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