抄録
アセトニトリル中で10-メチルアクリジニウム誘導体の9位にメシチレンを結合させた連結系分子にレーザー光照射を行うと、分子内電子移動反応が10ピコ秒の寿命で進行しアクリジニルラジカル及びメシチレンラジカルカチオンの過渡吸収スペクトルが観測された。電荷分離状態の分子内電荷再結合過程は非常に遅いために溶液中では分子間で起こっていることがわかった。電気化学測定より求めた電荷分離状態のエネルギーは2.3 eV であり非常に高いことも見いだし、種々の光触媒反応に用いることが出来ることを見いだした。本研究では、自然界を凌ぐ長寿命、かつ、高エネルギーの電荷分離状態を効率よく生成することに成功した。