共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
メソ位で連結した亜鉛ポルフィリン2量体の脱酸素ベンゾニトリル溶液にルテニウム(III)トリスビピリジンを一当量添加しESR を測定すると、8個のN核に由来するESRシグナルが 観測された。時間分解過渡吸収スペクトルやサイクリックボルタンメトリー、密度汎関数法計算を用いて検討を行った結果、亜鉛ポルフィリン二量体が一電子酸化すると2個のポルフィリンに不対スピンが非局在化していることがわかった。 ポルフィリン二量体の3重項励起状態と種々の電子受容体との反応速度から電子移動酸化反応の再配列エネルギーを決定した。電子移動還元反応についても報告する。