共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
ハイドロタルサイトを触媒とした超臨界二酸化炭素中でのアセトンとベンズアルデヒドの反応実験を回分式反応装置により温度333 から 353 K、圧力7.85 から 30 MPa、反応時間15 から 180分の条件下で行い、生成物分布の経時変化から主反応経路の推定を行うとともに、生成物組成及び反応速度に与える諸反応因子の効果を調べた。その結果、ベンズアルデヒドとアセトンはアルドール反応によりベンジリデンアセトンが生成するが、ベンジリデンアセトンはベンズアルデヒドとアルドール反応によりジベンジリデンアセトンへと転化することがわかった。また、ベンジリデンアセトンは、高温、低圧、高いアセトン/ベンズアルデヒドモル比とすることにより高選択的に生成し得ることを見出した。