北日本病害虫研究会報
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アカスジカスミカメに対する地域一斉防除が有効となる防除時期
横田 啓寺田 道一千葉 克彦鈴木 敏男
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2009 年 2009 巻 60 号 p. 155-158

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抄録

アカスジカスミカメに対し地域一斉防除する場合の薬剤散布時期は半数の圃場が穂揃期に達した時期の1週間後とする仮説を立て,広域的な規模で検証を行った.その結果,地域の穂揃期に達する幅が7 日以内の場合,半数の圃場が穂揃期に達した時期から約7 日後に一斉防除を実施することにより,アカスジカスミカメによる斑点米被害を抑えることが可能であった.ただし,水田雑草(ノビエ,イヌホタルイ)の出穂が確認される圃場では,1 回の防除では斑点米被害を抑えることは困難なため除草を徹底するか,追加防除を検討する必要があると考えられた.

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© 2009 北日本病害虫研究会
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