2009 年 2009 巻 60 号 p. 186-188
従来,宮城県におけるダイズの主要子実害虫は,吸実性カメムシ類,ダイズサヤタマバエ,マメシンクイガとされてきた.近年の栽培環境の変化の中で,改めて子実害虫による被害の実態を宮城県北部で調査したところ,フタスジヒメハムシとマメシンクイガによる被害が多く,その他の害虫被害は少ないことが分かった.また,フタスジヒメハムシによる被害は,ダイズの作付初年目から多く,マメシンクイガによる被害は,ダイズの作付4 年目以降に多いことが明らかになった.