2013 年 2013 巻 64 号 p. 186-190
秋田県内各地域のネギ圃場から採集したネギアザミウマの各種殺虫剤に対する感受性を比較するために,2 齢幼虫に対する薬剤感受性検定をソラマメ催芽種子浸漬法により行った.その結果,県内全体を総じてみると,感受性はダイアジノン乳剤,シペルメトリン乳剤,ベンフラカルブマイクロカプセル,クロチアニジン水溶剤の順に高い傾向であった.また,クロチアニジン水溶剤を除く薬剤に対して一部の地域個体群で感受性に大きな差が見られ,隣接した非常に近い採集地点でも感受性の異なる個体群が存在した.