2016 年 2016 巻 67 号 p. 112-115
2012 年に北海道厚沢部町および美唄市のアスパラガス半促成栽培圃場において,擬葉に斑点性病害の発生が認められた.それぞれの地域から分離した2 菌株の分生子は,無色~淡青色,針状~長棍棒状,やや湾曲し,隔膜は4~11 個,大きさは48.0~172.1×3.5~6.4 µm であった.遺伝子解析の結果,分離2 菌株のITS 領域の塩基配列はCercospora 属菌との相同性が99~100%であった.分離2 菌株をアスパラガスの幼苗に接種したところ,接種27~30 日後に病斑が形成され,病斑部からは接種菌と同一種の菌が再分離された.分離2 菌株の菌叢の生育は,いずれも10~30 ºC で認められ,20~30 ºC で旺盛であり,25ºC が適温であった.以上から,本病菌をCercospora asparagi Saccardo と同定した.