2016 年 2016 巻 67 号 p. 208-211
近年,山地の湿地帯に生育するエゾオヤマリンドウにおいて葉の萎縮や株全体の萎凋症状および開花しない個体や,株の消失等の現象が見られた.その要因としてLiothrips miyazakii が関与していることが確認された.本種は栃木県日光市のリンドウで発見された雌4頭に基づいて新種として記載された以外に記録はなかったが,今般飼育により雄成虫を確認できたことに加え,現地における被害状況等も確認できた.また,飼育試験により栽培品種のリンドウを加害し,増殖できることが明らかとなった.本報では本種の和名をリンドウクダアザミウマ(新称)とすることを提唱するとともに,本種について得られた知見を報告する.