北日本病害虫研究会報
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福島県におけるイネもみ枯細菌病とイネ苗立枯細菌病の薬剤防除効果
清田 裕司
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2016 年 2016 巻 67 号 p. 24-27

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抄録

福島県内で発生するイネもみ枯細菌病およびイネ苗立枯細菌病において,両病害の登録薬剤であるオキソリニック酸・プロクロラズ水和剤,イプコナゾール・銅水和剤,トリコデルマ・アトロビリデ水和剤,タラロマイセス・フラバス水和剤,カスガマイシン粒剤で防除効果が認められた.また,両病害の病原菌ともにオキソリニック酸の感受性が低下している菌株の中には,オキソリニック酸の単独処理だけでは防除効果が低い菌株も存在したが,カスガマイシン粒剤の追加散布処理で今回供試した薬剤すべてにおいて防除効果が同程度から高くなることが確認された.しかし,オキソリニック酸耐性のイネもみ枯細菌病の中には,オキソリニック酸の処理後のカスガマイシン粒剤の追加散布処理で,カスガマイシン粒剤単独処理より病害発生を助長する菌株もみられたことから,オキソリニック酸耐性のイネもみ枯細菌病菌の中にはオキソリニック酸処理後のカスガマイシン剤に対して何らかの作用をはたらかせる菌株があることが確認された.

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