北日本病害虫研究会報
Online ISSN : 2185-4114
Print ISSN : 0368-623X
ISSN-L : 0368-623X
報文
青森県におけるいもち病発生予察システム (Google Map 版BLASTAM)を活用した無人ヘリによるイネいもち病効率的防除の現地実証試験
倉内 賢一石岡 将樹吉田 めぐみ
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 2016 巻 67 号 p. 71-76

詳細
抄録

青森県におけるイネいもち病防除は穂いもちを中心に無人ヘリによる空中散布が広く行われているが,あらかじめ決められたスケジュール散布が多く,適期防除や防除要否などへの対応がかならずしも十分とはいえない.薬剤費削減や環境保全型農業の推進のためには,発生状況などに応じた無人ヘリの効率的運用が必要である.そこで,インターネットで生産者が利用可能な「Google Map による気象予測データを利用した農作物警戒情報」におけるいもち病発生予察システム(Google Map 版BLASTAM)を防除意思決定ツールとして活用し,青森県つがる市木造出来島地区において効率的防除を目的とした実証試験を2014 年,2015 年に実施した.その結果,慣行防除体系では葉いもちの散布時期を逸したことで被害が生じたが,実証区では適期に防除ができたことにより被害が軽減された.また,極少発生条件では慣行防除に比べ,不要な防除を省くことができ,低コスト化を図ることができた.

著者関連情報
© 2016 北日本病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top