北日本病害虫研究会報
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宮城県の秋冬ネギにおけるネギ黒斑病および葉枯病の発生実態
千葉 研一郎
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2017 年 2017 巻 68 号 p. 65-69

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抄録

2012~2016年の6月下旬~10月中旬に宮城県内の主要なネギ産地(8市町村11~12圃場)において,黒斑病と葉枯病の発生状況を調査した.これらの病害は調査を開始した6月下旬~7月上旬より以前に初発しており,7月下旬または8月下旬まで増加し,その後10月まで高い割合で推移した.葉身に形成した褐色で楕円形の病斑を顕微鏡で観察し,黒斑病と葉枯病を識別した.その結果,5か年の調査で黒斑病は3.4~13.4%,葉枯病は68.0~86.5%,黒斑病と葉枯病の混発が5.6~28.4%と,そのほとんどが葉枯病で あった.このことから,宮城県では,葉枯病が優占的に発生している実態が明らかとなった.また,県北西部の地域では黒斑病の割合が比較的高く,黒斑病と葉枯病の発生割合には地域性があった.この傾向は 5か年とも同様の傾向であった.

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