2021 年 2021 巻 72 号 p. 13-18
キク白さび病に対する効果的な薬剤散布タイミングを判断する試みとして,小生子の形成条件等から日最低気温,日積算降水量,日平均風速から感染リスク値を設定し,高リスク出現日を目安に薬剤散布を行った.その結果,感染リスク値に基づく薬剤散布における発病葉率は品種「花の舞」(8月咲き)で1.3%,品種「ピース」(9月咲き)で24.7%であった.一方,生産現場で一般的に行われている週1回の薬剤散布を行った場合における発病葉率は「花の舞」では40.6%,「ピース」では58.8%であり,本防除方法は散布回数が一般的な薬剤散布より4~7回多くなったものの,発病葉率を低く抑えることができた.ただし,高リスク出現日が連続した場合,本防除法においても十分な防除効果は得られなかった.